
厳しい暑さはまだまだ続きそうですが、まもなく9月。今回は9月1日の「防災の日」にちなんで、子連れ防災や幼児の防災食についてお伝えします。
突然ですが、もしものときの備えをしていますか?防災リュックは準備しているけれど何を入れていたか忘れた…なんて方も多いのではないでしょうか? 実は私がそうだったのですが、先日とある仕事を通して子どもと防災について考えるきっかけがあり、改めて備えておくことの大切さを感じたので、ここで共有したいと思います。
あかちゃんや子どもは、災害時に特に支援を必要とし、避難生活でも困難を抱える“災害弱者”といわれているそうです。いざというときに親として一番近くで子どもを守れるように、私が防災リュックに加えた子連れ防災アイテムをご紹介します。わが家としての一例なので、各家庭で防災用品を見直しながら子どもの月齢年齢に合わせて必要なものを備えてみてくださいね。
敷ものとして、また防寒用ブランケット、バスタオル、避難所での目隠しなど多彩に活躍。
オムツ替えだけではなく、水が使えないときに体を拭く、食器を拭くのにも便利。エチケット袋はオムツだけではなく生ゴミなどの処理にも活用できます。
感染症対策や、冬場は保温、保湿にも使えます。一緒に大人用マスクも常備を。
避難所や家の中での時間つぶしや気分転換に。アナログなゲームなら電気がなくても楽しめます。
幼児期は、普段でさえ食べ慣れていないもの、苦手なものを敬遠しがち…避難所などで非常食や食料が提供されても食べられない…ということがないよう、自宅にいつも食べ慣れているものをストックしておくとよいでしょう。
子どもが気に入っているレトルト食品やお菓子は普段から買い置きし、消費しながら一定量を備蓄する方法「ローリングストック」をぜひ取り入れて。
水をはじめ、レトルトカレーやゼリー飲料、ジュース、キャンディ、ビスケット、チョコレートなど常温で保存でき、常温でも食べられるものがあると電気やガスが使えない状況でも水分や栄養を補給することができます。
特にのど越しのよいものや甘いものは、空腹を紛らわせたり、災害や避難でストレスのかかった心を癒やしてくれるでしょう。
わが家ではいざというときの簡易的な防災ポーチを子どもたちの通園リュックに忍ばせています。
絆創膏や洗浄綿、ホイッスル、エチケット袋、キャンディ、ラムネなどを入れているのですが見つけるたびに開け、ケガもしていないのに絆創膏を貼ったり、ラムネを食べたり…ある意味ローリングストックではありますが(苦笑)「これは困ったときにつかうものだよ」と伝えながら防災意識を日々の中で高めるようにしています。普段出先でケガをしたときにも役立ちます。
災害はいつどこで遭遇するか分からないもの。もちろん起こってほしくはありませんが、防災バッグの中身を見直したり、ホームセンターで防災グッズ売り場をのぞいてみるのも防災意識を高める手段のひとつです。普段から子どもと防災について話したり、防災グッズの使い方を教えたり…少しでも家族が安心できる備えをしておきたいものですね。
1923年9月1日に発生した関東大震災を忘れないため、また台風シーズンに備えるために、1960年に政府が制定。国民一人ひとりが地震や台風、津波などの災害に対する認識を深め、命を守るために備えることを目的にしている。9月1日をきっかけに子どもの防災意識を高めておくとよい。
次回は9月25日(木)公開予定です。