kids-foodictionary

[ vol. 26 ] Jul 31.2025

暑い夏の強い味方!
“レンチンレシピ”

梅雨が明け、暑く長〜い夏がはじまりました。夏休み突入で頭の中は食事づくりの心配ばかりという方、暑くてキッチンに立ちたくない!という方、気力が出ず夏バテかも!?という方、さまざまな気持ちを胸に夏を過ごしていることと思います。今月は夏の食欲がアップする調理の工夫と、火を使わず電子レンジでつくれるおかず3品をご紹介。夏の食卓のヒントになれば幸いです。

暑い夏の強い味方!“レンチンレシピ”

冷たいものはほどほどに
酸味やスパイスで食欲を刺激

酷暑の日々…日中は出かけるのも危険な暑さ…冷房が効いた部屋で過ごすことが多くなっています。こんなにも暑いと水分補給や食事も“冷たいもの”を子どもに与えがちですが、摂りすぎると胃腸が冷えて食欲が低下してしまいます。子どもは身体の機能が未熟で夏バテもしやすいので注意が必要です。エアコンの温度を調整しながら、冷たいものはほどほどに。飲みものは氷を少なめにしたり、冷やし麺なども冷やし過ぎないようにしたり、味付けも工夫をしながら、すこやかに夏を乗り切りましょう!

食欲増進!調理の工夫

酢やレモンで酸味をプラスする
カレー粉などのスパイスで風味をつける
生姜など薬味で下味をつける

酸味や辛味、苦味は、幼児食後期(3〜5歳)から取り入れていきたい味覚でもあります。酢やレモンは加熱して酸味を和らげる、スパイス類はごく少量から試すなど、味覚も育てる夏にしていきたいですね!

夏の食卓に
電子レンジ調理でもう一品

暑いと(暑くなくても?)キッチンに立つのが億劫になり、火を使うのもイヤということがあるかと思います。私は毎日クーラーの効いた部屋にいながら汗だくで料理をしています(苦笑)。夏休み中は子どもの食事の回数も増え、料理がマンネリ…という声もよく聞くので、今回は電子レンジを使った“レンチンレシピ”を3つ紹介します。包丁は使いますが、火は使わないので、ちょっとラクしたいとき、おかずのネタがないときに試してみてくださいね。

recipe

カレー風味のじゃがバター

【材料】つくりやすい量
じゃがいも・・・3個
バター・・・適量
カレー粉・・・適量
青のり・・・お好みで


【つくりかた】
1. じゃがいもの皮をむき4等分に切る。
2. 耐熱のボウルに1を入れ、電子レンジ(600w)で5〜7分加熱する。※柔らかさ、火の通り具合は加減してください。
3. 熱いうちにバターとカレー粉を加えて全体を和え、お好みで青のりをまぶす。

にんじんときゅうりの塩麹ナムル

【材料】つくりやすい量
にんじん・・・1本
きゅうり・・・1本
サラダチキン・・・1/2パック
塩麹・・・小さじ3
ごま油・・・小さじ1
すりごま・・・お好みで
黒こしょう・・・お好みで


【つくりかた】
1. にんじん、きゅうりは5cm程度の長さの細切りに、サラダチキンは食べやすい大きさに細く割いておく。
2. 耐熱のボウルににんじんを入れ、電子レンジ(600w)で4分30秒加熱する。
3. 2の熱いうちに、塩麹、ごま油を加えて味をなじませる。
4. 粗熱がとれたら、きゅうりとサラダチキンを加え、お好みですりごまと黒こしょうを加えて和える。


にんじん、きゅうり以外にも、もやし、小松菜、しめじやえのきだけ、シーチキンなどお子さまの好みに合わせた食材を組み合わせてつくるのもおすすめ。そうめんに添えたり、冷やしラーメンの具にしたり、アレンジも楽しんで。

長芋の豚バラ巻き

【材料】
豚バラ肉・・・10枚
長芋・・・1/2本
もやし・・・1/2パック
小ねぎ・・・2本
ぽん酢・・・大さじ1


【つくりかた】
1. 長芋は長さ5cm程度1cm角の拍子切りに、小ねぎは小口切りに。
2. 豚バラ肉を1枚広げ、端に切った長芋を2〜3本並べくるくると巻く。
3. 耐熱皿にもやしを広げて、2を並べ電子レンジ(600w)で7分加熱する。※豚バラ肉に火が完全に通るまで加熱。
4. 熱いうちにぽん酢を回しかけ、小ねぎをちらす。


長芋の代わりにじゃがいもやきのこでつくるのもおすすめ。熱いうちにぽん酢をかけることで酸味が和らぎますが、それでも苦手ならケチャップをソースにすると食べやすくなります。

kids-foodictionary #27夏バテ【なつ-ばて】

夏の気温や湿度の高さによって体調不良を起こすこと。幼児期は体温調節機能が未熟なので大人よりも夏バテになりやすく、こまめな水分補給を心がける。元気がない、食欲がない、寝起きが悪いなどいつもと違う様子のときは要注意。食欲不振による栄養不足にも気をつける。

次回は8月28日(木)公開予定です。

Profile

すだもえ
ライター、上級幼児食インストラクター。Webマガジンの執筆、食育ツールの企画編集をはじめ、料理・パン教室講師、フードコーディネーター経験をいかし食の分野を中心に活動。2児の母。日々子どもの食事づくりに奮闘中。
Instagram: @kids_foodictionay

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