kids-foodictionary

[ vol. 25 ] Jun 26.2025

幼児期から身につけておきたい、
5つの食事マナー

子どもと食卓を囲むようになったら意識したいのが「食事のマナー」。“いただきます”のあいさつをしたり、正しい姿勢で食べると周りの人も気持ちがよいものです。幼児期から身につけておきたいマナーとは?

幼児期から身につけておきたい、5つの食事マナー

食事のマナーは幼児期から
さりげなく、コツコツと

幼児期の子どもとの食事といえば、手づかみ食べや遊び食べ、ぐちゃぐちゃしたり、イヤイヤしたり…「マナー」とは程遠いな…と思うかもしれません。わが家の日々の食卓を思い浮かべても「肘はつかない!」「手は添えて!」「席を立たない!」となかなか騒がしいことになっています(苦笑)。ですが、マナーを教えるのに早すぎることはありません。小さい頃からの正しい習慣こそ、一生続くもの。今日の食卓からすぐにはじめられるので、ぜひ意識してみてくださいね。

身につけておきたい、5つの食事のマナー

「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつ

基本中の基本のあいさつ、食事のはじまりとおわりは両手を合わせて「いただきます」「ごちそうさま」を。命をいただくこと、食材を作ってくれた人や準備してくれた人に“ありがとう”の気持ちを伝える言葉だよ、とその意味も教えましょう。配膳ができるようになったら「ごちそうさまのあとは食器を片付けようね」と伝え、後片付けも習慣づけて。

身につけておきたい、5つの食事のマナー

正しい姿勢で食べる

肘をついたり、膝を立てたり、足をバタバタさせたり、背もたれに寄りかかったり…マナーの悪い食べ方は周りを不快にするもの。テーブルと椅子の高さが合っていない、足がしっかり床についていないこともあるのでまずは食事環境の確認を。それでも行儀の悪い食べ方をしていたら、叱るのではなく「こうやって食べるとカッコいいね!」と正しい見本を見せましょう。子どもはパパやママの行動をよ〜く見ているものなので大人も日頃から気をつけたいですね。

食べるときは口を閉じる

言葉が発達し、コミュニケーションをとれるようになると食卓でのおしゃべりが楽しくてパパやママに話したいことがたくさん出てきます。食卓での会話は楽しいものですが、食べながら話すと不衛生であり、クチャクチャと音も立ち行儀が悪いのでおしゃべりはひかえめに。口を閉じて食べると食べ物の味を感じやすくなり、噛むことで消化もよくなりいいことだらけ。「楽しいお話はごはんを食べ終わってからしよう!」と伝えましょう。

茶碗は手に持つ、または手を添える

茶碗を手に持って食べるのは日本ならではマナー。子どもが片手で茶碗を持つのが難しいときは箸を持っていない方の手を添えるだけでもOKです。手に持たない大きめのプレートやどんぶりなどにも手を添えるように伝えましょう。食べる姿が美しいだけではなく、器が安定して食べやすくなります。

身につけておきたい、5つの食事のマナー

テレビはつけない、食卓におもちゃを置かない

テレビやタブレット、スマートフォンで動画を見ながら、おもちゃで遊びながらの食事は集中力が下がり、料理の味を感じ取る力も下がります。テレビや遊びを遮って食事をはじめてしまうと食事モードに切り替わらないので、キリのよいタイミングで食事に誘ってください。

食事のマナーは簡単に言葉で伝えられることですが、一度に覚えるのは大変ですし、すぐに身につくものでもありません。口うるさく言っては子どもが食事の時間を窮屈に感じてしまいます。最近わが家の子どもたちは、わざと両肘をテーブルにつきニヤニヤしながら「これはいい〜?」と大人の反応を伺うのにハマっているのですが、裏を返せばマナーが身についた証拠だとも思っています(笑)食事は1日に3回、毎日のことなので、まずは子どもと一緒に食事の時間を楽しみ、マナーを少しずつ伝えながら自然と身につけてもらえたらよいですね。

kids-foodictionary #26マナー【まなー】

行儀、作法。食事のシーンでは、あいさつ、食べる姿勢、箸の持ち方、食事中の会話など周りの人が気持ちよく過ごすためにふるまうことが大切。

次回は7月31日(木)公開予定です。

Profile

すだもえ
ライター、上級幼児食インストラクター。Webマガジンの執筆、食育ツールの企画編集をはじめ、料理・パン教室講師、フードコーディネーター経験をいかし食の分野を中心に活動。2児の母。日々子どもの食事づくりに奮闘中。
Instagram: @kids_foodictionay

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