毎日どんな「朝ごはん」を食べていますか? 朝ごはんは一日を元気にスタートさせるための大切な食事。身体を目覚めさせ、体温をあげ、活動するための源となります。特に幼児期は一度にたくさん食べられないので、成長に必要な栄養素を補う上でもしっかり食べる習慣をつけましょう。
先月のコラムでは「生活リズム」について書きましたが、生活リズムをととのえる上で「朝ごはん」は大切な役割をはたしています。まずは決まった時間に食べること。幼児期は7時前後が目安で、毎日同じ時間に食べることで体内時計もリセットされ、消化・吸収がよくなります。
とはいえ、寝起きが悪く朝ごはんを食べるモードになっていなかったり、着替えや出かける準備に追われて食べる時間が少なかったり…日々大変な思いをしているパパやママは多いのではないでしょうか? わが子たちは出発の5分前までパジャマ姿でおにぎりをほおばっている…なんてことがよくあります(苦笑)。子どもには、スムーズに朝ごはんを食べてもらい、大人は素早く出かける準備を整え、家事を片付ける…毎日慌ただしくはありますが、「子どもに機嫌よく朝ごはんを食べてもらう」これがすべてだと思っています。
わが家の平日の朝ごはんは、主食のおにぎりと、たんぱく質としてチーズ、魚肉ソーセージ、ヨーグルトのいずれか、そしてミニトマト、フルーツが定番で、何となく5大栄養素を意識しています。おにぎりは上の子は「ゆかり!」下の子は「おかか!」と答えは99%決まっているのですが、私はあえて毎朝「なんのおにぎりにする?」と聞くようにしています。それがコミュニケーションになり、希望通りのもの食べることで機嫌を取れるからでもあります。いつもは「ゆかり」なのに「こんぶにする」と思いがけない答えが返ってくることもありますし、「またおにぎり〜? もうあきたからパンがたべたいんだけど!」と拒否されることもあり、その日の機嫌を伺うこともできます。最近は子どもが「たまごサンド」や「フランスパン」にはまっていることもあり、パンが登場することもしばしば。
朝ごはんだけで栄養バランスを摂らなくても大丈夫ですが、エネルギー源となる糖質として、お米かパンは食べるようにしたいですね。子どもが通っている保育園の栄養士さんに“理想の朝ごはん”を伺ったところ「ごはん派なら鮭のおにぎりとみそ汁、パン派ならハムチーズサンドと野菜スープ。食欲がないときでも、バナナかカロリーの高い飲み物を摂って元気に一日をはじめられるようにしてくださいね」とのことでした。
力や熱になる「糖質(炭水化物)」「脂質」、からだをつくる「たんぱく質」の3大栄養素にからだの調子をととのえる「ビタミン」「ミネラル」を加えたもの。特に「糖質(炭水化物)」はエネルギーになる栄養素の中でも重要なので朝食に取り入れたい。
次回は3月27日(木)公開予定です。