FILOSOPHIE

Vol.18

FILOSOPHIE Vol.18「食べておいしい、当たってうれしい!パリっ子が大好きな“王様のお菓子”」

食べておいしい、当たってうれしい!
パリっ子が大好きな“王様のお菓子”

今年は10年ぶりに日本で年明けを迎えました。
次女にとっては初めての日本のお正月。

フランスではノエルは家族が集まる大きなイベントですが、年明けは意外なほどあっさりとしています。
大掃除をして、松飾りやおせちを準備して新しい年をお迎えするこの時期ならではの伝統文化にふれる機会も多く、日本の清々しいお正月は娘たちの目にとても新鮮に映ったことと思います。
さてフランスの新年の食べ物といえば、ガレット・デ・ロア。
年が明けるとすぐに町中のパン屋さん、お菓子屋さんに冠を乗せたパイが並びます。

食べておいしい、当たってうれしい!パリっ子が大好きな“王様のお菓子”
食べておいしい、当たってうれしい!パリっ子が大好きな“王様のお菓子”

この時期は学校の食堂や週末に家族や友人同士でなど、子供たちもたくさんガレットを食べる機会があります。
人数分に切り分けたガレットの行き先は、テーブルの下に潜った一番歳の若い人が順番に名前を呼んで決めていきます。
フェーブという小さな陶器の入ったひと切れが当たった人がその日の王様!
フェーブのモチーフは多彩で集めてみるのも楽しいですし、なにより歯の先が硬い陶器に当たる瞬間は想像以上にうれしいものです。

Vol.18「食べておいしい、当たってうれしい!パリっ子が大好きな“王様のお菓子”」

Text:Seiko itoh

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